令和8年4月15日(水)、石巻市子どもセンター「らいつ」さんの視察見学をさせていただきました。
「らいつ」さんは、東日本大震災直後のこどもたちへのアンケートをきっかけに発足された「石巻市子どもまちづくりクラブ」によって企画デザインされ、建設された児童館です。
こども・子育て家庭がいつでも気軽に来館することができます。
「子どもの権利を柱に、子ども参加で」を基本理念に掲げ、
・こどもが遊ぶことを通して育つこと
・こどもの声が子どもセンターの事業や運営に活かされること
・地域や社会でこどもが力を発揮できる機会をつくること
を大切にされています。
はじめに館長の荒木さん、副館長の吉川さんから、設立までの経緯や取組内容について教えていただきました。
「らいつ」さんは、主に以下の4つの事業に取り組まれています。
1.こどもの声を運営や事業に活かすとともに、社会に発信する「子ども参加事業」
2.こどもが次の一歩を踏み出すきっかけをつくる「子どもエンパワー事業」
3.仲間や地域のつながりを大切に、こどもの育つ力を引き出す「子育て支援事業」
4.こどもたちの社会参加や見守り育てるセーフティーネットを広げる「地域連携事業」
特に核となっている「子ども参加事業」では、センターの運営等について意見を出し合う「子ども会議」や、こどもたちがやりたいことを提案できる「子ども企画」等、こどもの権利を主体とした様々な取組を実施されています。
印象的だったのは、「権利とわがままの違い」についてのお話です。
一人のやりたいことだけを尊重することはわがままになってしまうため、みんなの権利を大切にする中で、こどもたちがお互いに折り合いをつけていく経験が大切というお話がありました。
また、おとなの関わりとしては、丁寧な説明責任を果たし、一緒に考えていく姿勢が重要であることを学びました。
続いて、センター内を視察させていただきました。
「らいつ」さんは施設の企画・設計段階からこどもたちが関わり、こどもたちのアイディアが形になったすてきな空間が広がっていました。
・ゆったり寝ころんで本が読める図書コーナー
・楽器演奏やカラオケができる防音室
・飲食可能なフリースペース
・材料を持参すればいつでも使用可能なキッチン
・バスケや卓球、ダンスの練習等が可能なスポーツ室等
施設内には、「子ども企画」によるシール交換会のチラシや、「子ども会議」で考えたWi-Fiのルール、会議に参加できないこどもたちのアイディアを聴くための「らいつアイディアbox」等が至るところにあり、こどもの声を聴くことが当たり前になっていることが施設全体から伝わってきました。
こどもたちが主体的に取り組む様子を見て、協力してくれる商店街の方々も年々増えているそうです。
職員のみなさんのこどもの権利を柱として一人一人のこどもに向き合う姿勢が、来館者や地域の方にも広がり、地域全体にその意識が根付いていることを実感しました。
「らいつ」さんは、こどもをまんなかに、こどもの参加や意見が大切にされ、みんなが自分らしく安心して過ごしやすい場となっており、笑顔が溢れる、目指すべき居場所であると本当に感動しました。
財団スタッフ一同、これからの活動に生かしていくべき、とても大切なことを教えていただきました。
本当にありがとうございました!